上田電鉄 その5
2020年 11月 03日
かかし君が居た場所の先には上田菅平インターがあります。かつての神科駅はこのインターの建設により飲み込まれてしまいました。
インターを越えて振り返ります。上の道路はインターの敷地。この中に存在したようです。
こちらは進行方向。打って変わって住宅が多くなってきました。道は右に逸れていますが廃線跡はこのまま正面の建物のほうに続いていました。
住宅街を抜けると再び廃線跡が現れました。迷いなくこのまま直進。。。しちゃうとどなたかの敷地に出てしまいそうだったので迂回します。
右から坂を下ってくると廃線跡と合流します。藪が酷いですね。おや、右のほうに何やら石碑があります。真田傍陽線絡みかと期待しましたが。
記念碑。。。だなんて、脇の文言を見る限り関係は無さそうです。残念。
記念碑からさらに下ると道は農道になります。間違いなく廃線跡ですが、この先は会社の敷地に入ってしまうのでここも迂回します。
正面に見える「MITSUBA」の看板。前写真の農道はこの会社の敷地になりここに出てきます。川原柳駅はちょうどこの辺にあり、南西に下ってきた線路は向きを西に変えて上田の市街地に入って行きます。もちろんこの駐車場の道も廃線跡です。ちなみに。「MITUBA」という会社はゴムや樹脂のホースや配管、配線を作る押出成形機のメーカーだそうで、普段の私の仕事で触っている部品を作っている関連の会社なんだなぁと変な感慨に耽ってしまいました。。。
ここにも橋台が残っていました。先ほどの駐車場の道からすぐのところです。
反対側から。陰になって見にくいですが逆側のも残っています。
ここまでくればゴールまでラストスパートです。
しばらく住宅街の中を進みます。廃線跡は道路に転されていて明確に残っていますが所々で家が建ち寸断されています。
こんな感じで。それにしても、廃線跡に家を建てるってどんな気持ちでしょう?
私だったら申し訳ないな。。。と思いつつもなんかワクワクして、ウチはすげーんだぜって自慢しちゃうことでしょう。
ほらここも。廃線跡は道路ではなく右側の駐車場や家が建っているところ。
なんだか顔が青いお地蔵さん。当時のことを知っているでしょうか?
住宅街の中に明らかな廃線跡。運よく手付かずで残されていました。童話の世界に入ってしまいそうな不思議な空間でした。
この先に北上田駅がありましたが現在はドラッグストアになっています。
車が止まっているところが線路跡。正面の大きな木があるのはこれまた古そうな神社。この脇を電車が走っていました。
ややっ! 行き止まり?
いいえ、脇の狭い路地から抜けられます。
もちろんこんな狭かったわけじゃなくて廃線跡に家を建てる際にあえて抜け道としての路地を残したようです。
狭い路地は右側中央の植木の辺り。一転して広い場所に。ここは上田花園駅跡。花園という名前は花がいっぱい咲いていたから。。。ではなく、夜の大人の店があったから。。。なんだそうです。
線路は南に向きを変え上田城の脇を抜けます。
上田花園駅を出た線路は。右側の郵便局の建物、その左側にある建物が廃線跡。斜めに道路と交差してあの細い建物を見るとなるほど廃線跡に建てたのだなと分かりやすい好例です。
ただの住宅脇の私道か駐車場。。。ですが、ここを電車が走っていたのですよ。
迂回してきたのですが、先ほどの私道から抜けてこられたようです。でもさすがにこれは怒られちゃいそうなので遠慮しておきましょう。
振り返るとここにも橋台。いくつ目だか数えていませんが結構な数の橋があったようですね。しかしここが最後の川に架かる橋。
面白いのは上の建物はちょうど線路幅。これも線路跡に建てましたよという好例です。
ここは上田城のお堀。このお堀を利用して線路がありました。土地の少ない市街地においてはお堀を利用する例は他にもあって名古屋城のお堀を使った名鉄瀬戸線がありますが他にもあるでしょうか?とても珍しいと言えます。
これも当時の名残りですよね。
説明看板。
公園前駅。ホームが確認できる唯一の場所。樋ノ沢駅は藪の中でしたね。
トンボ。秋ですね。
お堀が途切れる場所から。たぶん緩やかな築堤があったと思われますが。。。その向こうに
新幹線が走っています。
新幹線の際で廃線跡は消えてしまいます。廃線跡は新幹線の下。
上田駅。かつての信越線はしなの鉄道という名前になってしまいました。かつての大動脈は新幹線にその役を譲りローカル私鉄に。寂しいものです。
右の横長の建物は現役の上田電鉄別所線の上田駅。
ちょうどこの辺が真田傍陽線の終着、上田駅跡。これでは全く分かりませんね。
上田電鉄は上田市街地に真田傍陽線、丸子線、別所線の3路線が入っていましたがそのいずれも上田駅で交わらないという珍しい形になっていました。
真田傍陽線の探索はこれでお終い。本日は1泊して明日は別所線に乗ってウロウロします。西丸子線廃線跡も少々。丸子線は今回は時間の都合上、次回の宿題ということで。
by hayaponbigtonton
| 2020-11-03 23:31
| 廃線探索